


丸瓦をのせた古い家屋が急な坂に並んで続く。
集落を抜け、島の北端トウガ鼻をめざす。
ゆっくり歩いて15分ほどだ。
そこに男木島灯台がある。
庵治から運ばれた石材を積み上げた灯台は、
「強靱な意志」のように、海に向かって立っていた。
ここは備讃瀬戸東航路の西のはし。
西行する船は、この灯台を過ぎると舵を切り、瀬戸大橋をめざす。
灯台に今は人はいない。
周りは、キャンプもできるように整備さている。
だが、訪れる人は少ない。
「野宿」したが誰にも会わなかった。
波と風と船の動力音、そして灯台の灯りに照らされた一夜だった。







