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フラソスの職業旅行家のエドモソ・コトーは、1884(明治17)年、『極東旅行』を出版。
このなかで往復した瀬戸内海に魅せられ、特に日没のうつりゆく風景をたたえる。

いまでは落日の多島海の風景は、最も普及している風景のひとつである。

夕方、素晴らしい日没。

美しい緑色の海が無数の小帆船で賑わい、時折あがる黒煙から小型蒸気船が通過するのが分かる。

それもまもなく火山性の岬か小島の背後に消えてしまう。

刻一刻と変化しながら、しかもあくまで見事な光景だ。

うっとりとするような瀬戸内海・…ここではすべてが目の快楽のために創造されているのかもしれない。


       (幸田礼雅訳『ボンジュール・ジャボンーー土日い目の見た文明開化』一九九二)

これも船上から動く風景を見つめていることに注目したい。