刈り取りの終わった稻藁が「ハゼ」にされています。
天日で乾燥したあと、脱穀されるのを待ちます。
そのそばの棚田にあった竹の背負いかご。
かごの「持ち主」との会話です。
「昔はな、堆肥から何でも背負て、田んぼに運び上げよったけんな。」
「重いや、言うておれんがな。そうせなええ米ができんのやきん。」
「嬉しかったのは、田んぼで脱穀した米を、担いで家に持ち帰るときじゃわな」
「その時は重いんが、嬉しかったわな」
「とんが」を杖代わりに、ゆっくりゆっくりとお婆ちゃんが家路につきます。
いろんなものが運ばれたお婆ちゃんの竹かご。
今日の帰りは空っぽでした。
畦の彼岸花が、「ありがとう、ありがとう」と
手を振っているように見えました。(*^_^*)
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