この『小豆島発夢工房通信』の『想遠』も今日でもって終わりにしたいと思う。
というのは、いくつか理由がある。
まだまだ書きたいことは山ほどあるが、
一つには、当初の目的である小豆島の紹介を、
『小豆島恋叙情』とこの『想遠』を通してほぼ終えたからである。
「瀬戸の島から」氏の粘り強い支えと、
このブログを読んでくださる皆様方の温かい声援の賜と、深く感謝している。
特に、「瀬戸の島から」氏の内助の功的な存在は、私にとって大きな励みであり、
また原動力になったことは言うまでもない。
持つべき者は同僚。
改めて感謝する次第である。
もう一つの理由は、これからも文章は書き続けていくことは間違いない。
しかし、自分を自由に泳がせておける空間は?
と考えたとき、やはり「小説の世界」が私には一番性に合っている。
そう思うからである。
所詮は「架空の世界」であるが、現在の私の心の襞まで正直に吐露できる手段といえば、
やはり小説を書くということになってしまう。
ストイックに生き、文章を綴る。
また、クラシックを聴き、絵画を想う。
さらに四季折り折りの草花を愛す。
金がかからない贅沢な趣味と考えている。
ここで一つお詫びをしたい。
この『想遠』で、私個人のこと、私の家族のこと、私の友人のこと等々、
私的な話に終始したきらいがあったことである。
申し訳ない。
読んで戴いた方の中には、
「なんだ、てめえのことばかり書きやがる」と思われた方も多いと思う。
もう少しジェネラルな文章を書けばよかった、と反省している。
最後に、わがままついでにもう一言、言わして戴きたい。
「愛するものは自分の手で守れ。
家族、恋人、友人、ペット、私たちの住む地球。
何でもいい。
本当に大好きで、抱きすくめたいくらい愛しているのであれば、自分で守れ。
他人を当てにするな。
それが少なからず責任を全うすることだ」
残念ながら、私はかつてそれができなかった経験を持つ。
慚愧の念に耐えない。
今となっては遅いが……。
それでも多くの人に感謝している。
特に、私の家族。愛犬マル。それとコボ。
最後になりましたが、皆様の今後のご多幸とご活躍を小豆島の地よりお祈りいたします。
新たなる旅立ちに、ボンボヤージ!
「何? ボンクラおや~じ、だと?」
想遠!
それじゃ! さようなら。
平成十九年八月二十一日
小豆島の賤家にて
鮠沢 満
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