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  一番札所の長徳寺からさらに登ると、右に笠島への分岐が分かれる。左には、新しいお手洗いが完成間近。

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それをさらに登ると遠見山展望台への階段道が分岐する。

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5分ほどで巨石がむき出しになったかつての修行場であり、修験道者が火を燃やし目印や狼煙ともしたのではないかと思える「火打山」が2番札所。

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ここから展望台を経て笠島に下りていく散策路も整備されいるが階段道なので自転車では通行不可。いったん「新築手洗い所」のある笠島分岐まで引き返し、急坂をブレーキを一杯にしめながら下りていく。


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 すると、ブルーシートを張った接待所が見えてきた。ここの接待所でお話を伺うと塩飽大工の仕事ぶりを5年かけて調べ上げ、今春出版したばかりとか。早速、買い求めてお土産とする。善通寺や吉備国分寺の5重塔から金比羅山の朝日社、吉備津彦神社等、塩飽大工の仕事ぶりと痕跡を時間をかけて明らかにした労作だ。

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 笠島の家並みをいったん抜けて集落の西外れに、次の第3番の弥陀堂はあった。
お堂の中では、雨を避けて地元の「女子衆(おなごし)」さんたちが、食事中。
かつては、いろいろな講行事がここで行われたいたのだろう。
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ここの阿弥陀入来座像も市文化財で、こんな機会でないと拝ましていただくことはできない。改めて接待に対して共々感謝。

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笠島の家並みを抜けて専称寺へ向かう。
雨の中、笠をさしたお遍路さんが三々五々連れ立って遍路道を歩いて行く。
こんなにわか「タクシー」に出会った。これだと何人でも乗れるし、雨対策にシートも完備し狭いところにも入り込める。 島にはよく似合う。
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専称寺手前のお堂が4番札所。
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雨の中、次々と参拝者が訪れる。島出身の人たちの再開の挨拶話が弾む。
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第5番札所専称寺は、流刑となった法然が九条家の保護で一時、滞在した所とも伝えられ法然受難の聖地として、法然信仰者から「聖地」ともされているお寺。

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法然関係の書物を集めた一室も設けられていた。

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欄間には西条出身の彫刻師による見事な天女が舞っていた。
ここもかつて何回か訪ねたことはあるが内部に入り参拝させていただいたのは今回が初めて。
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雨宿りもかねて縁で休んでいると、島を一巡してきた人たちがひっきりなしに訪れてくる。西回りで回ると、笠島方面が最後になるようだ。春休みなのでお爺ちゃんやおばあちゃんに連れられたお孫さん達の姿も多い。

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寺の前の道には年寄りを務めた笠島の吉田家の大きな墓が並んでいる。

ここまでで札所めぐりは5つのみ。
しかし、雨は激しくなり、気温も4度まで下がってきた。濡れ鼠になって巡礼を続ける信仰心が残念ながら我々にはない。笠島の街並みをぶらりぶらり歩くことに「転身」することにして、昼食場所をさがすことにした。